トランプ氏、ガザ住民の帰郷認めず「恒久居住地検討」 ハマス反発
ロイター / 2025年2月11日 4時43分
トランプ米大統領はパレスチナ自治区ガザを巡る自身の開発案に関連し、パレスチナ人にガザ地区に帰還する権利は認められず、他の場所に恒久的な居住地が提供されると述べた。写真は避難先からガザ北部に帰還するパレスチナ住民。ガザ地区中央で1月撮影(2025年 ロイター/Ramadan Abed)
[ワシントン 10日 ロイター] - トランプ米大統領はパレスチナ自治区ガザを巡る自身の開発案に関連し、パレスチナ人にガザ地区に帰還する権利は認められず、他の場所に恒久的な居住地が提供されると述べた。
トランプ氏は10日に公表されたFOXニュースのインタビューで「より良い居住地が提供されるため、(パレスチナ人がガザ地区に帰還する権利は)認められない」とし、「恒久的な居住地の建設を検討している。現在は居住できる状態ではない。居住可能な状態に戻すまでに何年もかかる」と述べた。
その上で、パレスチナ人のために「危険が存在している現在の場所から少し離れたところ」に2─6のコミュニティ-を建設できるとし、「私自身がこれらを所有する。将来を見据えた不動産開発として考えてほしい。美しい土地になる。多額の費用もかからない」と語った。
パレスチナ人の受け入れについては、米国はヨルダンとエジプトに「毎年何十億ドルもの支援を行っている」と指摘。両国と「ディール(取引)」ができるとの考えを示した。
トランプ氏は4日、訪米していたイスラエルのネタニヤフ首相との共同記者会見で、ガザ地区からパレスチナ人を他の地域に移住させた上で米国が管理し、「中東のリビエラ」に変える構想を提案した。
同構想の表明後、トランプ氏がパレスチナ人がガザ地区に帰還する権利を否定する立場を示したのは今回が初めて。
ハマス幹部のサミ・アブ・ズフリ氏は、トランプ氏が示している計画で中東地域の緊張が高まるとの懸念を示し、 パレスチナ人のガザ地区への帰還を認めないとするトランプ氏の発言は「無責任」と非難した。
米国のルビオ国務長官は、ガザ地区の再建中、パレスチナ人は「一時的に」他の場所で生活する必要があるとの見解を示している。ルビオ長官は今週、中東諸国を歴訪する予定。この日はワシントンを訪れているエジプトのアブデルアティ外相と会談した。
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