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バークシャー第2四半期、コロナで評価損98億ドル 自社株買い

ロイター / 2020年8月10日 16時44分

 著名投資家ウォーレン・バフェット氏(写真)が率いる米バークシャー・ハザウェイが8日発表した第2・四半期決算は純利益が前年同期比87%増加した。ただ、新型コロナウイルスのパンデミックで事業部門に影響が広がっていることも浮き彫りになった。写真は2015年10月にワシントンで撮影(2015年 ロイター/Kevin Lamarque)

[8日 ロイター] - 著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイ が8日発表した第2・四半期決算は純利益が前年同期比87%増加した。米アップル など保有銘柄の株価回復が寄与した。ただ、傘下の金属部品メーカー、プレシジョン・キャストパーツに関連した評価損98億ドルを計上するなど、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で事業部門に影響が広がっていることも浮き彫りになった。

純利益は263億ドル(クラスA株1株当たり1万6314ドル)。前年同期は140億7000万ドル(同8608ドル)だった。第1・四半期は497億5000万ドルの赤字を計上していた。

営業利益は55億3000万ドル(同約3463ドル)で、前年同期の61億4000万ドル(同3757ドル)から10%減少した。ただ、自動車の利用が減少し、事故による保険金請求が大幅に減ったことから自動車保険事業の保険引受利益が税引き前で20億6000万ドルと5倍に増加したことから減少幅は小幅にとどまった。

売上高は11%減の568億ドルだった。

バークシャーは、新型コロナの感染拡大により航空会社が航空機受注を削減したことからプレシジョンの製品への需要が大幅に減少したと説明した。

プレシジョンの売上高は30%超減少。同部門は事業縮小に向け「積極的な再編」を計画しているという。上期には2019年末時点で3万3417人だった従業員の30%に相当する1万人を削減した。

バークシャーはまた、第2・四半期に51億ドル規模の自社株買いを実施した。

バークシャー株は2018年末以降、全般的な市場を大幅にアンダーパフォームしており、CFRAリサーチの株式アナリスト、キャシー・ザイフェルト氏は、投資家は自社株買いを歓迎すべきだと指摘した。

新型コロナはバークシャーのさまざまな事業部門に影響を与えた。鉄道事業では輸送量が減少、小売り事業は一時的な店舗閉鎖を余儀なくされた。

また、食品大手クラフト・ハインツ 株26.6%の保有に関連し、5億1300万ドルの損失を計上した。

昨年8月に100億ドル投資した石油大手オキシデンタル・ペトロリアム も、原油価格の急落で株価が急落している。

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