午前の日経平均は反発、半導体株の買い戻しが支援 エーザイ反落
ロイター / 2021年6月10日 12時4分
6月10日 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比121円90銭高の2万8982円70銭となり反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 10日 ロイター] - 10日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比121円90銭高の2万8982円70銭となり反発した。朝方に安く始まったが、半導体関連への買い戻しを支えに短時間でプラス圏に切り返した後も小高く推移した。
前日の米国市場で米長期金利の利回りが低下し、米ハイテク株がしっかりとなったことを追い風に、日本株も東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連や電子部品が買い戻された。一方、新型コロナウイルス禍からの国内経済の正常化への期待で買われてきた外食や百貨店、レジャー関連、空運、電鉄の一角が弱かった。
きょうの米消費者物価指数(CPI)の発表や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、米金利動向への警戒感は引き続き高いとして「上値は追いにくい一方、業績は底堅くPER(株価収益率)に割高感もない。循環物色が旺盛な状態」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。
TOPIXは0.18%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1807億4200万円だった。東証33業種では、海運業、精密機器、ガラス・土石製品が上昇率上位だった一方、空運や水産・農林業、銀行はさえなかった。
エーザイは、急騰後の反動で利益確定売りに押されて反落。指数寄与度の大きいファーストリテイリングやソフトバンクグループは小幅安。
東証1部の騰落数は、値上がりが980銘柄、値下がりが1076銘柄、変わらずが130銘柄だった。
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