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人民元相場、上下の大幅変動が通常に=中国外為管理局トップ

ロイター / 2021年6月10日 15時37分

[上海 10日 ロイター] - 中国国家外為管理局(SAFE)の潘功勝局長は10日、人民元相場相場が上下に大きく動くことが通常の状態になるとの見方を示した。市場に影響を及ぼす要因は複雑とも述べた。

潘氏は講演で人民元相場について、上下両方向への変動が大きいが、今年はこれまで基本的に安定していると指摘した。

人民元相場は、このところボラティリティーが高まっており、2020年5月以降、対ドルで約12%上昇、約3年ぶりの高値を記録している。

中国の当局者は、人民元相場の一方向への動きに賭ける取引を控えるよう相次いで警告。中国人民銀行(中央銀行)は先週、外貨預金の所要準備率を14年ぶりに引き上げた。

SAFEは、為替取引のヘッジを行っていない企業について、為替リスクの管理では「プロシクリカル」で「ネーキッド」な取引を慎むべきだと主張。一部の企業は為替の変動で利益を得るため、資産と負債の為替面のミスマッチに依存していると指摘した。

潘氏は「元の上昇や下落に賭けるべきではない。常にギャンブルをしていれば、必ず負ける」と述べた。

同氏は、超金融緩和政策により、グローバル市場のバリュエーションが高まっているとも指摘。国際金融市場が高値からの調整リスクに見舞われる可能性があるとの認識を示した。

同氏は「(グローバル市場は)経済ファンダメンタルズから乖離しており、脆弱性が増している。世界的にリスク回避志向が高まり、国境を越えた資本フローに変化が生じる可能性がある」と発言した。

また中国は適格国内機関投資家(QDII)制度の投資枠を拡大するとも述べた。

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