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「新型肺炎防止策は行き過ぎ」、中国主席が当局者に抑制指示

ロイター / 2020年2月11日 16時49分

 中国の習近平国家主席が先週、地方当局の高官に対し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みは行き過ぎており、国内経済に悪影響をもたらしていると警告したことが2月11日、関係筋の話で明らかになった。写真は10日、上海で撮影(2020年 ロイター/Aly Song)

[北京 11日 ロイター] - 関係筋によると、中国の習近平国家主席は先週、地方当局の高官に対し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みは行き過ぎており、国内経済に悪影響をもたらしていると警告した。その数日後に中国政府は経済への影響を軽減する措置を発表した。

関係筋2人がロイターに明らかにしたところによると、習氏は感染拡大に関する国家発展改革委員会(発改委)などの報告書を見た後、3日に開かれた共産党政治局常務委員会の会合で地方当局者に対し、感染拡大防止のための一部の措置は経済に悪影響をもたらしていると指摘した。

そのうえで「さらに制限するような措置」は控えるよう求めたという。

ウイルスの発生源とされる湖北省武漢市以外でも学校・工場の閉鎖や道路や鉄道の封鎖などの措置が取られている。習氏はこうした措置の一部は実際的ではなく、市民に不安を植え付けているとの見方を示したという。

国営新華社は3日の政治局常務委員会の会合について、新型コロナウイルスの感染拡大は「中国の制度や統治能力への大きな試練」だと報道。また「党委員会やあらゆるレベルの政府は今年の経済・社会発展目標を達成するよう求められた」と伝えた。

3日の会合後、中国人民銀行(中央銀行)は景気支援策を強化すると表明。発改委は先週末の会見で、食品や医薬品など「重要産業」を中心に企業や工場に業務再開を促していると明らかにした。

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