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英HSBC、2050年までに融資で温暖化ガス排出を実質ゼロに

ロイター / 2020年10月12日 7時40分

 10月9日、英金融大手HSBCホールディングスのノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は、ロイター通信とのインタビューで、HSBCが遅くても2050年までに、借り入れなど顧客の資金調達活動全体で、温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すと明らかにした。ニューヨークで2019年8月撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[ロンドン 9日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングス のノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は、ロイター通信とのインタビューで、HSBCが遅くても2050年までに、借り入れなど顧客の資金調達活動全体で、温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すと明らかにした。顧客の排出実質ゼロへの移行を助けるため、7500億ー1兆ドルの融資を行う方針という。

気候変動に関してHSBCが発したこれまでで最も強いメッセージとなる。

クインCEOは、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に足並みをそろえようとするHSBCの野心的な方針を説明。

「新型コロナウイルスは、わたし個人も含めてわれわれ皆にとって警鐘となっている。世界経済が大きな出来事に、いかに脆弱(ぜいじゃく)かをわれわれは目にした。今回は健康に関する出来事だった。そして新型コロナは、気候変動に関する大きな出来事が何をもたらしうるか、その現実を痛感させる」と強調した。

クインCEOは、HSBCは自らの事業活動における温室効果ガス排出を30年までに実質ゼロとすることを目指すと述べた。

ナットウエスト・グループ (旧ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)など他の英銀も既に同様の目標を設定しているが、アジアを中心とする顧客基盤でこれを達成しようとするHSBCの目標は、グローバルな金融大手がこれまでに示した中では特に重要な部類の公約と言える。

クイン氏は「50年までにHSBCの全ての融資が温室効果ガス排出実質ゼロになるという野望を市場に示した。当行のポートフォリオの特定部分を選んで、あなたとは取引しないと言うのに比べてはるかに大きな目標だ」と語った。

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