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タイ国王「この国を愛そう」、デモ巡りメッセージ

ロイター / 2020年11月11日 13時16分

 タイのワチラロンコン国王(左)は10日、東北部ウドンタニ県を訪問中、王室改革などを求める抗議活動を巡り、国民の結束と愛を呼び掛けるメッセージを披露した。10日ウドーンタニ県で撮影。提供写真(2020年 ロイター/Royal Household Bureau)

[バンコク 10日 ロイター] - タイのワチラロンコン国王は10日、東北部ウドンタニ県を訪問中、王室改革などを求める抗議活動を巡り、国民の結束と愛を呼び掛けるメッセージを披露した。デモ参加者は2日前に国王の権限縮小を求める書簡を国王に送っていた。

王室は何カ月も続くデモについてコメントを出しておらず、国王の発するメッセージに注目が集まっている。

国王はウドンタニ県知事へのメッセージとして「私たちはみな、互いを愛し、大事に思っている。この国を大事にし、繁栄を求めてこの国やタイらしさを守るために互いを助けよう」と記した。

王室支持者から渡された自身と王女の写真に「国を愛し、国民を愛し、タイらしさや真の幸福を大事にしよう」と書いた。

首都バンコクでは8日、王室改革やプラユット政権の退陣などを求める多数の市民が王宮までデモ行進した。

デモ参加者は「国王が真に民主主義を大切にすれば、全ての人々が幸せを見いだせる」と訴えた。

国王は先週、反体制デモについて初めて公に発言し、デモの参加者も「全員同様に愛している」などと述べた。

プラユット首相は権力を維持するために昨年の選挙を操作したとのデモ参加者の主張を否定し、辞任しないと言明している。

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