英ＥＵ交渉、週内の決着困難 来週に持ち越し＝アイルランド外相

英国と欧州連合（ＥＵ）の貿易交渉を巡り、アイルランドのコーブニー外相は１１日、今週中の決着は困難で、来週に持ち越されるとの見通しを示した。ロンドン市内で英ＥＵ離脱に反対する人。９日撮影（２０２０年　ロイター／Toby Melville）

［ダブリン／ブリュッセル　１１日　ロイター］ - 英国と欧州連合（ＥＵ）の貿易交渉を巡り、アイルランドのコーブニー外相は１１日、今週中の決着は困難で、来週に持ち越されるとの見通しを示した。

コーブニー外相は「来週に持ち越しとなれば、時間的に相当厳しくなる。年末まであと５０日しか残されていない」とした上で、「今週と来週が大変重要になる。来週中に合意できなければ非常に厄介だ」と述べた。

さらに「交渉がまとまらない可能性は十分にあり、もしそうなっても驚かない。ただ、個人的には合意する可能性の方が高いと思う」とした。

英国のジョンソン首相の報道官は「双方の溝を埋めるための努力を懸命に行っている」と述べるにとどめた。

来週１９日にはＥＵ首脳会議が予定されており、それまで妥結できるかが焦点となる。