11日の日経平均は続落、巣ごもり銘柄に物色も
ロイター / 2020年12月11日 16時12分
東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米国株市場はまちまちの展開となり、日本株市場も方向感に欠ける値動きが続いた。写真は、東証内のJPXのロゴ。2020年10月1日に撮影。(2020年 ロイター/Issei Kato)
[東京 11日 ロイター] -
日経平均
終値 26652.52 -103.72
寄り付き 26732.85
安値/高値 26553.01─26819.41
TOPIX
終値 1782.01 +5.80
寄り付き 1779.01
安値/高値 1771.42─1784.81
東証出来高(万株) 128218
東証売買代金(億円) 28820.18
東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米国株市場はまちまちの展開となり、日本株市場も方向感に欠ける値動きが続いた。新型コロナウイルスの感染再拡大が相場の重しとなる中、日経平均は朝方に一時200円を超える下落となったが、後場には下げ幅を縮小した。ただ、週末を控え、1日を通して様子見姿勢が続いた。
TOPIXは0.33%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆8820億円だった。東証33業種中、空運業、輸送用機器、その他製品、電気・ガス業など20業種は値上がり。半面、海運業、パルプ・紙、その他 金融業など13業種は値下がりした。
個別では、指数寄与度の高いソフトバンクグループが軟調に推移し、4%安で取引を終了。日経平均を100円ほど押し下げる要因となった。
一方、任天堂は続伸し、6万円台を回復。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、再び「巣ごもり」関連銘柄の物色が活発になった。
市場では「今日は国内でも特段材料がなく、様子見機運が高い。ただ、感染再拡大を受けで巣ごもり関連やデジタル関連銘柄が再び物色されているようだ」(国内証券)との声が聞かれた。
また、12月第1週の海外投資家による日本の現物株と先物合計の売買が5週ぶりに売り越しとなり、市場では「海外勢の買いが一巡した印象だ」(岡三オンライン証券・チーフストラテジスト、伊藤嘉洋氏)との声が聞かれる。
「クリスマス休暇を控えた海外投資家の動きが盛り上がりに欠けると、日本株市場では上値を追う主体がいなくなる可能性が高い」(伊藤氏)といい、来週の日経平均はレンジ相場で推移するのではないかとの指摘もある。
東証1部の騰落数は、値上がり1396銘柄に対し、値下がりが696銘柄、変わらずが88銘柄だった。
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