ロシュの抗リウマチ薬、コロナ重症患者の死亡率低下に有効=治験
ロイター / 2021年2月12日 2時28分
スイスの製薬大手ロシュの抗リウマチ薬「トシリズマブ」で新型コロナウイルス感染症で入院している重症患者の死亡リスクが低下するほか、回復までの時間短縮や人工呼吸器の必要性低減につながることが11日、大規模な臨床試験(治験)結果によって示された。仏カンブレーで昨年4月撮影(2021年 ロイター/Pascal Rossignol)
[ロンドン 11日 ロイター] - スイスの製薬大手ロシュの抗リウマチ薬「トシリズマブ(商品名アクテムラ)」によって、新型コロナウイルス感染症で入院している重症患者の死亡リスクが低下するほか、回復までの時間短縮や人工呼吸器の必要性低減につながることが11日、大規模な臨床試験(治験)結果によって示された。
治験統括医でオックスフォード大学教授のピーター・ホービー氏は「炎症がひどく酸素濃度が低い新型コロナ患者全員に対しトシリズマブが効果的であることが分かった」と述べた。
治験では、無作為に選出された新型コロナ患者2022人にトシリズマブを投与し、通常治療のみの患者2094人と比較。その結果、28日以内に死亡した患者数は前者で596人(29%)、後者で694人(33%)となり、死者数が有意に減少したことが示された。トシリズマブを投与すれば25人に1人の命が救われることを意味するという。
また、昨年6月に新型コロナ重症患者の死亡率低下が示されたステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」などとの併用による効果も大きいとし、トシリズマブとデキサメタゾンによって、生存率の改善、入院期間の短縮化、人工呼吸器の必要性低減につながるとした。
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