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ナスダックとS&P小幅高、追加刺激策への期待で

ロイター / 2021年2月12日 7時37分

 2月11日、米国株式市場はナスダック総合とS&P総合500種が小幅高で取引を終えた。3日撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合とS&P総合500種が小幅高で取引を終えた。追加財政刺激策への期待に支援された。ただ、市場全般が最高値圏にある中、バイデン米大統領がインフラ計画に関連し、中国の勢いに警戒を示したことが重しとなった。

この日は半導体大手のエヌビディアが3.2%高、インテルが3.1%高となり、S&P情報技術株指数やナスダックの上昇を支援した。

バイデン大統領は11日、インフラ刷新計画で行動しなければ、「中国に米国のランチを食べられてしまう」と述べ、議会の行動を促した。

OANDAのシニア市場アナリスト、エド・モヤ氏は、中国への警戒や、1兆9000億ドルの経済対策に最低賃金引き上げを盛り込む民主党の計画は、投資家への逆風が強まっている可能性を示すと指摘。「市場は中国と西側の関係を巡り、やや神経質になりつつある」と語った。

モヤ氏は、バイデン氏が10日夜に行った中国の習近平国家主席との初の電話会談について、「(新型コロナウイルスの)パンデミックに加え、われわれが今年に直面する課題全てを改めて表面化させた」と指摘。また、民主党は最低賃金に関して合意しておらず、「これが経済対策を巡る協議を長引かせている」と述べた。

クレジットカード大手マスターカードは2.6%上昇。同社は2021年にネットワーク上で一部の暗号通貨をサポートする計画を明らかにした。

金融大手バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)は0.9%高。ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を顧客が保有、送金、発行するのを支援する部門を新設すると発表した。

娯楽大手ウォルト・ディズニーは引け後の決算発表を控え、0.7%上昇した。

画像共有サイトのピンタレストは7.3%高。マイクロソフトがここ数カ月に同社の買収を打診したと報じられたことが背景。ただ、報道によると、協議は現在行われていない。

米労働省が11日に発表した6日までの1週間の新規失業保険申請件数は79万3000件と、前週の81万2000件から小幅に改善した。

米株市場は、経済対策への期待や総じて好調な企業決算に支援され、このところ最高値を更新している。

リフィニティブのデータによると、S&P総合500種採用企業の第4・四半期決算は前年同期比3%の増益が見込まれており、1月初旬の10.3%減益予想から見通しが大幅に改善している。

S&P情報技術株指数とフィラデルフィア半導体株指数は最高値を付けた。一方、エネルギー株や工業株は値下がりした。

米取引所の合算出来高は176億9000万株。直近20営業日の平均は159億6000万株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.08対1の比率で上回った。ナスダックでは1.22対1で値下がり銘柄数が多かった。

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