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バイデン米政権、J&Jワクチン1億回分追加調達 不測の事態に備え

ロイター / 2021年3月11日 9時39分

米政府はJ&Jの1回接種タイプの新型コロナウイルスワクチンを追加的に1億回分調達し、全体の調達量を倍増させる。写真は2月9日撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo/File Photo)

[ワシントン 10日 ロイター] - バイデン米大統領は10日、米医薬品・日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の1回接種タイプの新型コロナウイルスワクチン1億回分を追加調達するよう政権に指示した。パンデミック(世界的大流行)で「予期せぬ課題」に直面した場合に備える。

J&Jと製薬大手メルクの最高経営責任者(CEO)との会合で明らかにした。メルクはJ&Jのワクチン生産を支援することで合意している。

バイデン氏は「最大限の柔軟性が必要だ。予期せぬ課題に直面する可能性は常にある」とし、「多くのことが起こり得る。多くのことが変化し得る。われわれは準備しておく必要がある」と述べた。

バイデン氏はこれまでに、米国の全成人分のワクチンを5月末までに調達できるとの見通しを示しているが、ホワイトハウスは追加で確保しておきたい考えだ。

バイデン氏は「余剰が生じた場合は、他国と共有する」とも述べた。

米政府はJ&Jのワクチン1億回分の購入に既に10億ドル超を支払い、追加で2億回分を購入する権利を持つ。

ただ、J&Jのワクチン製造は遅延しており、今週の出荷は見込まれていない。出荷は3月中に再開する見通し。

J&Jの広報担当者は、米政府が発注した最初の1億回分の納入に向けて軌道に乗っているとしながら、今月の出荷は当初約束した3700万回分に届かず、2000万回分にとどまるとの見通しを示した。

メルクはワクチンの瓶詰めと仕上げを行う最終工程を支援する方針で、5月の設備稼働を見込む。ワクチン自体の製造も支援するという。

J&Jは2021年に10億回分を生産する計画で、追加の生産提携先を引き続き模索しているとした。

*内容を追加しました。

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