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米株はS&Pとダウが最高値更新、経済対策法案の成立などで

ロイター / 2021年3月12日 7時20分

3月11日、米国株式市場は主要株価3指数が上昇して取引を終えた。S&P総合500種とダウ工業株30種は最高値を更新。インフレ懸念が緩和する中、新規失業保険申請件数の減少や新型コロナウイルス追加経済対策法の成立を受け、景気回復への期待が強まった。写真は2020年11月、ニューヨーク証券取引所前で(2021年 ロイター/Andrew Kelly)

[11日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が上昇して取引を終えた。S&P総合500種とダウ工業株30種は最高値を更新。インフレ懸念が緩和する中、新規失業保険申請件数の減少や新型コロナウイルス追加経済対策法案の成立を受け、景気回復への期待が強まった。

最近値下がりしていた大型ハイテク株のマイクロソフト、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムが上昇を主導し、S&Pは2月16日に付けたこれまでの最高値を上回った。

ダウが最高値を更新するのは4営業日連続。ハイテク銘柄が多いナスダック総合は、2月12日に付けた最高値を今週初めに10%超下回り調整局面入りが確認されたが、現在は5%弱下回る水準まで持ち直している。

バイデン大統領は11日、1兆9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案に署名し、同法は成立した。

11日に発表された3月6日までの1週間の新規失業保険申請件数は71万2000件と、前週の75万4000件から減少。市場予想は72万5000件で、予想以上に改善した。

この日の上昇はテクノロジー株が主導したものの、昨年11月以降グロース(成長)株をアウトパフォームしてきたバリュー株に資金をシフトさせる動きも続いた。

11日に実施された240億ドルの30年債入札は、先月の7年債入札のような低調な結果とはならず、インフレ懸念の高まりにはつながらなかった。

グレンミードのプライベートウェルス部門最高投資責任者(CIO)、ジェイソン・プライド氏は、2月の消費者物価指数(CPI)統計が落ち着いた内容となったことに言及し、インフレ懸念は緩和しているとの見方を示した。

S&Pの主要セクターでは工業と通信サービスが最高値を付けた。

投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は2週間ぶりの低水準を付け、インフレ懸念が後退している兆候を示した。

ソフトバンクグループが出資する韓国のネット通販大手・クーパンはこの日、ニューヨーク証券取引所に上場。初値は63.50ドルと公開価格(35ドル)を81%上回った。終値は40.7%高の49.25ドルで、時価総額は850億ドルとなった。同社のIPOは米市場としては今年最大。

同社は新規株式公開(IPO)で1億3000万株を売却し、46億ドルを調達した。

マッチングアプリ運営のバンブルは10.8%高。第4・四半期売上高が予想を上回ったことや需要見通しが好感された。

映画館チェーン大手、AMCエンターテインメントは4.36%高。新型コロナワクチンの普及や大作映画の公開により今年の売上高が押し上げられるとの見通しを示した。

ソフトウエア大手・オラクルは6.5%下落。アマゾンやマイクロソフトとの競争が激化し、四半期決算でクラウド部門の売上高が市場予想に届かなかったことが嫌気された。

米取引所の合算出来高は130億2000万株。直近20営業日の平均は148億7100万株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.10対1の比率で上回った。ナスダックでは3.87対1で値上がり銘柄数が多かった。

*内容を追加しました。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 32485.59 +188.57 +0.58 32354.50 32661.59 32345.70

前営業日終値 32297.02

ナスダック総合 13398.67 +329.84 +2.52 13273.31 13433.62 13246.33

前営業日終値 13068.83

S&P総合500種 3939.34 +40.53 +1.04 3915.54 3960.27 3915.54

前営業日終値 3898.81

ダウ輸送株20種 14022.72 +152.82 +1.10

ダウ公共株15種 834.27 -2.78 -0.33

フィラデルフィア半導体 2997.13 +117.81 +4.09

VIX指数 21.91 -0.65 -2.88

S&P一般消費財 1328.75 +20.41 +1.56

S&P素材 491.51 +2.69 +0.55

S&P工業 805.43 +0.66 +0.08

S&P主要消費財 670.87 -1.21 -0.18

S&P金融 570.15 -1.60 -0.28

S&P不動産 238.60 +3.53 +1.50

S&Pエネルギー 400.11 +0.31 +0.08

S&Pヘルスケア 1330.59 +8.26 +0.62

S&P通信サービス 241.59 +4.19 +1.77

S&P情報技術 2320.84 +48.24 +2.12

S&P公益事業 310.93 -0.82 -0.26

NYSE出来高 11.15億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29145 + 105 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 29105 + 65 大阪比

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

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