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ノババックスのワクチン、従来型ウイルスで有効性96% 認可申請へ

ロイター / 2021年3月12日 8時57分

3月11日、 米ノババックスは英国で実施した新型コロナウイルスワクチンの後期臨床試験(治験)で、従来型のウイルスに対し96%の有効性が示されたと発表した。写真はノババックスのロゴとワクチンのイメージ。2月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[11日 ロイター] - 米ノババックスは11日、英国で実施した新型コロナウイルスワクチンの後期臨床試験(治験)で、従来型のウイルスに対し96%の有効性が示されたと発表した。ノババックスは今回のデータを用い、複数国の規制当局に承認申請を行う見通し。

英国で感染が広がっている感染力の強い変異株に対する有効性は約86%で、従来型と英国型のデータを合わせた全体としての有効性は約90%だった。

感染力の強い別の変異株が広がっている南アフリカで実施された小規模な治験では、有効性は約55%にとどまった。

ただ、英国と南アのいずれの治験でも、重症化や死亡を防ぐ効果は100%となった。

ノババックスのワクチンは、2回接種が必要。同社は複数の国で当局に承認申請を行う方針だが、米国での申請時期や、米規制当局が同国内で実施されている治験の完了を求めるかどうかは不透明。

ノババックスのアーク最高経営責任者(CEO)は今月ロイターに対し、米当局が英国の治験データのみで十分と判断すれば、早ければ5月にも米国での使用が許可されるとの見方を示した。一方、米国での治験結果を待つ場合、さらに2カ月程度かかる可能性があるという。

英国では1月半ばから医薬品・医療製品規制庁(MHRA)に治験データを逐次提出しており、承認手続きの加速につながる見通しだ。

ノババックスの幹部によると、ワクチン生産工場は4月までに完全に稼働可能となる見通し。アークCEOは、米国の承認取得に合わせて出荷できるよう数千万回分を備蓄しておく考えを示している。

同社はインドのセラム・インスティテュート・オブ・インディアなど8カ所でワクチンを生産する計画。

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