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NY外為市場=ドル上昇、対円で3年ぶり高値

ロイター / 2021年10月12日 5時52分

終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。エネルギー価格の上昇を背景に安全通貨であるドルに資金が集まり、対円では約3年ぶりの高値を付けた。2016年1月撮影(2021年 ロイター/Jason Lee/Illustration)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。エネルギー価格の上昇を背景に安全通貨であるドルに資金が集まり、対円では約3年ぶりの高値を付けた。市場では米連邦準備理事会(FRB)が来月にもテーパリング(量的緩和の縮小)を発表するとの見方が広がっている。

原油価格は世界的な需要回復を背景に11日に数年ぶりの高値を更新。価格上昇が世界的なサプライチェーン(供給網)を巡る問題を悪化させるとの懸念から、米国株は序盤の上昇から一転、下げに転じた。

OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「リスク回避の動きが定着しつつある」と指摘。「世界的なエネルギー危機やインフレ圧力についてすぐに答えが出るわけではなく、こうしたリスクを受けて短期的には安全性を重視する投資家が多いようだ」と述べた。

ドル指数は0.174%高の94.328。ただ、今月付けた1年ぶり高値の94.504は下回っている。

ドル/円は2018年12月以降で初めて113円台となった。

BBVAのFX戦略部門責任者、ロベルト・コボ・ガルシア氏は、日本の国債利回りが動かず、日銀は金融政策を凍結させている上、FRBのテーパリングが近いとの期待が米債利回りを押し上げ、ドル/円のレンジ切り上げにつながると述べた。

今週は米消費者物価指数(CPI)と小売売上高が発表される。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リーエン氏は「今週発表される経済指標が予想を下回れば、ドルが上昇を維持するのが難しくなるため、少し注意が必要だ」と述べた。

豪ドルは9月14日以来の高値。堅調なコモディティー価格やシドニーの一部再開が支援材料となり0.57%高の0.73505米ドルとなった。

英ポンドは0.08%安の1.3607ドル。イングランド銀行(英中央銀行)がインフレ抑制に向け利上げするとの期待が高まり序盤には上昇していたが、エネルギー価格への懸念から下げに転じた。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは5カ月ぶりの高値。終盤は5.06%高の5万7486ドル。イーサは4.3%高の3569ドル。

ドル/円 NY午後4時 113.35/113.38

始値 112.91

高値 113.41

安値 112.88

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1548/1.1552

始値 1.1564

高値 1.1584

安値 1.1551

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