米経済、FRB引き締めやコロナ拡大乗り切る見通し=FRB議長
ロイター / 2022年1月12日 3時6分
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は11日、上院銀行委員会で開かれた議長再任指名に関する公聴会で証言し、米経済はFRBによる大規模な刺激策を「もはや必要としておらず」、年内に計画される金融政策引き締めによって堅調な雇用市場が損なわれることはないという見解を示した。写真はパウエル氏(2022年 ロイター/Graeme Jennings)
[11日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は11日、上院銀行委員会で開かれた議長再任指名に関する公聴会で証言し、米経済はFRBによる大規模な刺激策を「もはや必要としておらず」、年内に計画される金融政策引き締めによって堅調な雇用市場が損なわれることはないという見解を示した。
さらに、現在見られる新型コロナウイルス感染者の急増については、経済への影響は「短期的」にとどまる見通しで、FRBが年内に目指す利上げや保有資産縮小の道筋を逸脱させる公算は小さいと述べた。
パウエル議長は、足元インフレが焦点で、雇用促進もしくはコロナ禍に伴う低迷への対応ではないとし、経済と雇用拡大の維持には物価安定が必要と強調した。
その上で「インフレは目標をはるかに上回っている。経済はFRBが実施した非常に緩和的な政策をもはや必要としておらず、望んでもいない」と述べた。同時に、金融政策の正常化に向けた「道のりは長い」としつつも、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)への対応としてFRB実施した緊急措置を解除する時期に至ったとし、「雇用市場に悪影響は及ばない」と述べた。
インフレは年央までに緩和するという見通しを示しつつも、FRBはインフレ上昇の「定着」を防ぐために必要な措置を講じる用意があると表明した。
利上げやバランスシート縮小に関する時期やペースを巡る決定については「幾分機敏となる必要がある」と述べた上で、金融政策の正常化を巡り、FRBはまだ何ら決定していないとした。同時に、07─09年の景気後退後に行われた前回のバランスシート縮小よりも「より早期かつより速いペース」で進められる公算が大きいと述べた。
この記事に関連するニュース
-
インフレ低下の確証なければより積極的な行動検討も=FRB議長
ロイター / 2022年5月18日 6時12分
-
世界が注目する経済指標・FOMC、5月の決定事項は?なぜ FOMCが重視されるかも解説
MONEYPLUS / 2022年5月7日 7時30分
-
米FRBは0.5%利上げ、ターミナルレートは?
マイナビニュース / 2022年5月7日 6時29分
-
米国株が乱高下! FRBの硬直した利上げ姿勢は「世界経済最大のリスク」とエコノミスト指摘
J-CAST会社ウォッチ / 2022年5月6日 19時45分
-
アングル:史上初の世界同時「量的引き締め」、市場に新たなリスク
ロイター / 2022年4月22日 16時36分
ランキング
-
1価格よりおいしさ重視のスシロー、都市を攻めるくら寿司 「100円皿」危機の中、各社の戦略は
ITmedia ビジネスオンライン / 2022年5月19日 8時0分
-
2たった1年で1000万円→2000万円。業者も「常軌を逸した価格の上がり方」と驚く“国産旧車バブル”の裏側とは(前編)
集英社オンライン / 2022年5月19日 11時1分
-
3つみたてNISA「やりがちな落とし穴」3選!早めに知っておきたいポイントとは?
LIMO / 2022年5月19日 14時50分
-
4「楽天の会見後から契約者が急に増えた」…携帯料金「0円」廃止発表で他社に流出か
読売新聞 / 2022年5月19日 10時46分
-
5サムスンスマホ、日本市場で大躍進も笑えない?その理由は…
Record China / 2022年5月19日 9時30分
ミッション中・・・
記事を最後まで読む

ミッション中・・・
記事を最後まで読む

記事を最後まで読む
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
