ザポロジエ原発に再度砲撃、ロ・ウクライナ双方が相手を非難
ロイター / 2022年8月12日 1時43分
ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは、ロシアの管理下にある南東部ザポロジエ原子力発電所が再び砲撃を受けたと発表した。8月4日、ザポロジエ原発周辺で撮影(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko/File Photo)
[11日 ロイター] - ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは11日、ロシアの管理下にある南東部ザポロジエ原子力発電所が再び砲撃を受けたと発表した。ロシア軍の攻撃とみられ、放射性物質の保管場所近辺を含め、原発周辺が5回攻撃されたという。
負傷者はなく、原発の状況は落ち着いているとしている。
これに先立ち、ロシアのタス通信はロシア当局者の情報として、ウクライナが11日、ザポロジエ原発に対し2回目の砲撃を行ったと報じた。
また、ロシアが設置した地方行政機関の当局者はテレグラムで、少なくとも3回の攻撃が放射性物質の保管場所近辺であったと述べた。
ロイターはロシア、ウクライナいずれの情報も独自に確認していない。
国連のグテレス事務総長は11日、ザポロジエ原発付近での軍事活動を直ちに停止するよう呼びかけた。
ウクライナのクレバ外相は11日、国際原子力機関(IAEA)に対し、可能な限り早期にザポロジエ原発に調査団を派遣し、安全状況を確認するよう要請した。
また、モナスティルスキー内務相はロイターのインタビューに対し「ザポロジエ原発は現在、無教育の専門家の手中にある」とし、「悲劇」が引き起こされる可能性があると警告。近隣の住民の避難など、いかなるシナリオにも備える必要があると述べた。
ウクライナ当局は、ザポロジエ原発でチェルノブイリ原発事故のような事故が発生するリスクがあると警告している。
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