エア・インディア、最大500機をエアバスとボーイングに近く発注＝業界筋

　１２月１１日、インドの巨大複合企業タタ・グループ傘下に入った航空会社エア・インディアは、欧州エアバスおよび米ボーイングに対して合計で最大５００機の旅客機を近く正式に発注する。ムンバイの本社にあるエア・インディアのロゴ。２０２１年１０月撮影（２０２２年　ロイター/Francis Mascarenhas）

［パリ／ニューデリー　１１日　ロイター］ - インドの巨大複合企業タタ・グループ傘下に入った航空会社エア・インディアは、欧州エアバスおよび米ボーイングに対して合計で最大５００機の旅客機を近く正式に発注する。複数の業界関係者が１１日明らかにした。

関係者の話では、発注の内訳は単通路（ナローボディ）機が最大４００機、複通路（ワイドボディ）機が１００機ないしそれ以上で、エアバスの「Ａ３５０」やボーイングの「７８７」「７７７」シリーズなどが含まれる。

購入総額はオプション込みの定価は１０００億ドルを超える可能性があり、想定される大幅な値引きの後でも数百億ドルに上る。また発注機数は、１０年前にアメリカン航空がエアバスとボーイングに出した４６０機を上回り、１つの航空会社として過去最大級となる。

タタは最近、シンガポール航空と合弁で設立した航空会社ビスタラと、国営だったエア・インディアを統合する作業が完了したと発表している。

エアバスとボーイングはコメントを拒否。エア・インディアはコメント要請に回答していない。