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アリババのクラウド部門トップ辞任、アナリストは冷静に受け止め

ロイター / 2023年9月11日 14時7分

 9月11日、中国電子商取引大手アリババグループの香港上場株は、張勇(ダニエル・チャン)氏がクラウド事業のトップを辞任したと伝わり4%以上下落したが、アナリストらは辞任を比較的冷静に受け止めている。2022年撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Donny Kwok Josh Ye

[香港 11日 ロイター] - 中国電子商取引大手アリババグループの香港上場株は11日、張勇(ダニエル・チャン)氏がクラウド事業のトップを辞任したと伝わり、4%以上下落した。ただ、アナリストらは辞任を比較的冷静に受け止めている。

調査コンサルティング会社カナリスが6月に発表したところによると、アリババのクラウド部門は中国最大のクラウドプロバイダーで、市場シェアは34%。また、アリババの半導体・人工知能(AI)研究部門を擁しているほか、グループ再編の一環として来年5月までにアリババからスピンオフする予定だ。

北京拠点の電子商取引分野専門シンクタンク「海豚」のトップ、李成東氏は、張氏の辞任は個人的な決断のようだと指摘。国有通信会社などの競争が激化したり、規制が引き締められたりする中、「彼の努力にもかかわらず、在任中にアリババ・クラウドのビジネスが大きく改善することはなかった。伸び悩みの課題が自身のできる範囲を超えていることに気付いたのだろう」と語った。

アリババ・クラウドの上場は最終的には業績次第だとして、張氏の辞任が計画に大きな影響を与えることはないとの見方を示した。

ユニオンバンケールプリヴェのマネジングディレクター、ベイサーン・リン氏は、アリババとクラウド事業が「まっさらな状態」からスタートできることから今回の出来事をポジティブに捉えているとし、株価については中国を巡るマクロ・地政学的な懸念も重しになっているとの見方を示した。

アナリストはクラウド部門の価値を410億─600億ドルと見積もっているが、抱えている大量のデータは国内外の規制当局から目を付けられる可能性があると考えている。

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