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ディズニーとチャーターが新たな合意、ESPNなどの放映再開へ

ロイター / 2023年9月12日 7時55分

 9月11日、米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーと米ケーブルテレビ運営会社チャーター・コミュニケーションズは、番組の放映方法や料金を巡る新たな合意に達したと発表した。写真はチャーターのロゴ。カリフォルニア州ロングビーチで2017年1月撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)

Dawn Chmielewski

[11日 ロイター] - 米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーと米ケーブルテレビ運営会社チャーター・コミュニケーションズは11日、番組の放映方法や料金を巡る新たな合意に達したと発表した。

ディズニー傘下のスポーツ専門チャンネルESPNで、月曜日のプライムタイムに放映される米プロフットボールの試合中継が始まる直前に、チャーターのケーブル契約者がこうしたESPNを含めたディズニーの人気チャンネルを再び視聴できることが決まった。

両社の意見対立を受け、チャーターのケーブルテレビでは8月末からディズニーのチャンネルが放映されなくなり、契約者約1500万人はテニスの全米オープンや大学フットボールなどを見逃す格好となっていた。

新たな合意では、チャーターは視聴者が有料ケーブルテレビからネット配信番組に流れるのを防ぐ対策を講じつつも、ディズニーが動画配信サービスの拡充を一層推進するのも認めるという双方に配慮した決着が図られた。

ディズニー・エンタテインメントのダナ・ウォルデン共同会長はインタビューで「両社は従来のプレーブック(作戦)を投げ捨て、消費者に焦点を合わせることにした」と述べた。

今回の動きで、伝統的なケーブルテレビの番組パッケージサービスの終えんが近いのではないかとの懸念はひとまず和らいだ形だ。

動画配信サービスに多額の投資をしているディズニーにとっても、この分野でまだ黒字化を達成していない以上、ケーブルテレビ会社からの収入はなお重要とみられている。

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