３Ｄ、サッポロの戦略検討委設置を価値向上の取り組みと歓迎

Shinichi Uchida

［東京　１１日　ロイター］ - シンガポールに拠点を置く運用会社、３Ｄインベストメント・パートナーズは１０日、投資先のサッポロホールディングスが９月に社外有識者を含む戦略検討委員会を設置し、不動産事業の在り方を含む企業価値向上の取り組みを開始したことを歓迎するとのコメントを発表した。

サッポロは８月の決算発表時に、中長期的な企業価値向上に向けた戦略シナリオの策定について検討する「グループ戦略検討委員会」を設置すると表明した。３Ｄは戦略検討委について、株主などとの対話を行いながら、企業価値最大化のため、不動産事業の在り方を含め、あらゆる選択肢を網羅的かつ客観的に検討するものと理解しているという。

３Ｄはこれまでサッポロの「経営改革」を要求してきた。３月には酒類事業で低い目標を設定し、不動産事業をコア事業と位置づけ直したことは「致命的な誤り」とする株主向けの公開書簡を公表した。