全銀システム、一刻も早い復旧に向け必要な対応を＝松野官房長官

　１０月１１日、松野博一官房長官（写真）は午前の記者会見で、全国銀行データ通信システムの不具合が１０日から継続し利用者に影響が出たことを巡り、全銀システムは資金決済システムの中核であり、「全銀ネット（全国銀行資金決済ネットワーク）および金融機関で丁寧な対応に万全を期すとともに、一刻も早い復旧に向け必要な対応を求めていきたい」と述べた。写真は都内で２０２１年１０月撮影（２０２３年　ロイター／Kim Kyung-Hoon）

Shinichi Uchida

［東京　１１日　ロイター］ - 松野博一官房長官は１１日午前の記者会見で、全国銀行データ通信システムの不具合が１０日から継続し利用者に影響が出たことを巡り、全銀システムは資金決済システムの中核であり、「全銀ネット（全国銀行資金決済ネットワーク）および金融機関で丁寧な対応に万全を期すとともに、一刻も早い復旧に向け必要な対応を求めていきたい」と述べた。

全銀ネットは、全銀システムの不具合について１１日午前７時時点でも解消のめどが立っていないと発表した。

松野官房長官は、現時点でも一部銀行間の振り込みが実行されず、遅延が生じていると説明した。その上で、現在、関係者が復旧作業を続けるとともに、代替手段として障害が発生しているシステムを利用しない送金方法などにより影響の緩和に努めていると聞いているとした。　

攻撃の応酬が続くイスラエル・パレスチナ情勢に関しては、あらためて深刻な懸念をもって注視しているとした上で「事態の鎮静化に向けて、さまざまな関係者と意思疎通をしている」と説明。今後も主要７カ国（Ｇ７）を含む国際社会と連携しつつ、外交努力を続けていくと語った。

＊発言内容を追加しました。