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アラメダ元CEO、FTX創業者が顧客資金流用を指示と証言

ロイター / 2023年10月11日 12時19分

 10月10日、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXトレーディング創業者のサム・バンクマンフリード被告が詐欺罪などに問われた刑事裁判で、同被告の投資会社アラメダ・リサーチのキャロライン・エリソン元最高経営責任者(CEO)は、FTXの顧客資金を無断で流用するよう同被告から指示を受けたと証言した。写真はFTXのロゴ。フロリダ州マイアミで昨年11月撮影(2023年 ロイター/Marco Bello)

Luc Cohen Jody Godoy

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXトレーディング創業者のサム・バンクマンフリード被告が詐欺罪などに問われた刑事裁判で、同被告の投資会社アラメダ・リサーチのキャロライン・エリソン元最高経営責任者(CEO)は10日、FTXの顧客資金を無断で流用するよう同被告から指示を受けたと証言した。

エリソン氏によると、アラメダは債務の返済や投資を目的としてFTXの顧客向けの資金約100億ドルを受け取った。これらの資金は、FTXに設定された650億ドルの融資枠や、FTXの顧客がアラメダの銀行口座に預けた資金から獲得したという。

検察の主張では、バンクマンフリード被告は昨年11月にFTXが破綻する前、アラメダのてこ入れや不動産の購入、政治献金のために何十億ドルもの顧客資金を横領した。

エリソン氏は、アラメダは2021年夏にFTXの融資枠を初めて利用したと供述。当時、バンクマンフリード被告はFTXと競合関係にあるバイナンスが保有していたFTX株を買い戻す意向だった。

エリソン氏は香港の事務所でバンクマンフリード被告に、20億ドル相当の株式を買い戻すにはアラメダはFTXから資金を借り入れる必要があると説明し、同被告が了承して株式買い戻しのため最終的に10億ドルの顧客資金を流用したという。

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