米財務長官、中国人民銀行総裁と今週会談へ 債務問題など協議

　１０月１１日、イエレン米財務長官は、中国人民銀行（中央銀行）の潘功勝総裁と今週会談し、債務問題などについて協議する方針を示した。モロッコ・マラケシュで撮影（２０２３年　ロイター/Susana Vera）

Andrea Shalal　Leika Kihara

［マラケシュ（モロッコ）　１１日　ロイター］ - イエレン米財務長官は１１日、中国人民銀行（中央銀行）の潘功勝総裁と今週会談し、債務問題などについて協議する方針を示した。

イエレン氏は新興国の債務問題を巡る中国との協議について「進展は遅く、改善の必要があることは明らかだが、有意義な進展も見られる」とし「さらなる進展を期待している」と述べた。

会談はモロッコのマラケシュで開催されている国際通貨基金（ＩＭＦ）年次会合の合間に今週行う予定。

金利の上昇を受けて、一部の新興国や低所得国は多額の債務返済に苦慮。負担軽減に向けた交渉では中国がキープレーヤーとなっている。

イエレン氏は「気候変動に関する共通のアジェンダにおいては、中国人民銀行と非常に建設的に協力している」とし、債務問題についても協力を深化させることは可能性であり、楽観視しているなどと語った。