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ビルケンシュトック米上場、初日終値は12%安 公開価格割り込む

ロイター / 2023年10月12日 7時25分

 11日にニューヨーク証券取引所への上場を果たしたドイツのサンダルメーカー、ビルケンシュトックの株価は、終値が12%余り値下がりして公開価格を割り込んだ。写真はロンドンのビルケンシュトック店舗で11日撮影(2023年 ロイター/Toby Melville)

[11日 ロイター] - 11日にニューヨーク証券取引所への上場を果たしたドイツのサンダルメーカー、ビルケンシュトックの株価は、終値が12%余り値下がりして公開価格を割り込んだ。投資家が新規株式公開(IPO)銘柄に対してなお警戒感を持っている様子がうかがえる。

10日に実施されたビルケンシュトックのIPOの公開価格は46ドルと、仮条件レンジのほぼ中央に決まり、調達額は14億8000万ドルとなった。

そして11日の初値は41ドルで11%安。LSEGのデータによると、時価総額10億ドル超の企業としては過去2年近くで最も低調な滑り出しだった。

終値は12.61%安の40.20ドルとさらに売り込まれた。

最近IPOを行ったソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームや、食品宅配アプリの米インスタカート、マーケティング自動化会社の米クラビヨなども、足元の株価は総じて低調に推移し、投資家の需要の弱さを物語っている。

市場関係者からは、市場の地合いがあまり良くない中で設定されたこれらの銘柄のバリュエーションに無理があったので、値下がりは仕方ないとの声が聞かれた。

ただビルケンシュトックの11日終値に基づく時価総額80億ドル強は、米プライベートエクイティ(PE)投資会社Lカタートンが2021年、ビルケンシュトックの過半数株を取得した際に支払った43億5000万ドルと比べると、依然として2倍前後を維持している。

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