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イスラエルはハマスとの戦闘長期化なら格下げも、ムーディーズが警告

ロイター / 2023年10月12日 8時40分

10月11日、格付け会社ムーディーズは、イスラエルに対してイスラム組織ハマスとの戦闘が長期化すれば格下げにつながる恐れがあると警告した。写真はニューヨークのムーディーズ社屋で2021年11月撮影(2023年 ロイター)

Marc Jones

[ロンドン 11日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは11日、イスラエルに対してイスラム組織ハマスとの戦闘が長期化すれば格下げにつながる恐れがあると警告した。

ムーディーズは13日にイスラエルの格付け「A1」と格付け見通し「安定的」について見直すかどうかを決める予定だが、これに先立ってパレスチナ・イスラエル情勢に関する見解を示した。

「過去においてイスラエルのソブリン信用力はテロ攻撃や軍事行動への耐性を証明してきたが、争いが長引いて経済活動や政策決定が永続的かつ大幅に損なわれるようなら、この耐性が試練を迎えることになる」という。

足元ではイスラエル国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)はプレミアムが急騰して100ベーシスポイント(bp)の大台を超え、約10年ぶりの水準になっている。

ムーディーズのほかS&Pグローバル、フィッチもまだイスラエルの格下げには動いていない。ただCDSの動きからは、市場がイスラエルの格下げを現実味のある懸念と見なしていることがうかがえる。

シーポート・グローバルのアナリスト、ヒマンシュ・ポーワル氏は、イスラエルのCDSプレミアムが跳ね上がって、ムーディーズの格付けが同国より5段階も低いインドのプレミアムより高くなったと指摘した。

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