米、イスラエルの白リン弾使用報道に懸念 10月のレバノン攻撃で

米ホワイトハウス国家安全保障会議（ＮＳＣ）のカービー戦略広報調整官は１１日、イスラエルが１０月にレバノン南部で行った攻撃で米国が供給した白リン弾を使用したとの報道を巡り、懸念を表明した。１１月１２日撮影（２０２３年　ロイター/Evelyn Hockstein /File Photo）

[米大統領専用機 １１日 ロイター] - 米ホワイトハウス国家安全保障会議（ＮＳＣ）のカービー戦略広報調整官は１１日、イスラエルが１０月にレバノン南部で行った攻撃で米国が供給した白リン弾を使用したとの報道を巡り、懸念を表明した。

カービー氏は報道を承知しているとした上で、詳細を調査する意向を示した。

白リン弾は戦場で煙幕を張ったり、照明にしたりする目的で使用される。国際諸条約では化学兵器として禁止されていないものの、「正当な軍事的有用性」があると述べた。

また「米国が他国に白リン弾などを提供する場合、合法的目的に沿って使用されることを十分に想定している」とした。

イスラエルのガラント国防相は、イスラエル軍がレバノンで白リン弾を使用したとの報道について「イスラエル軍とイスラエルの安全保障体制全体は、国際法に従っている。これまでも従ってきたし、今後も従う」と述べた。