マスク氏、オープンＡＩへの訴訟取り下げ 理由不明

６月１１日、米実業家のイーロン・マスク氏は、「チャットＧＰＴ」を手がける米オープンＡＩと同社のサム・アルトマンＣＥＯに対する訴訟を取り下げた。写真は２０２３年１月、ワシントンで撮影（２０２４年　ロイター／Jonathan Ernst）

Mike Scarcella

[１１日 ロイター] - 米実業家のイーロン・マスク氏は１１日、生成ＡＩ（人工知能）「チャットＧＰＴ」を手がける米オープンＡＩと同社のサム・アルトマン最高経営責任者（ＣＥＯ）に対する訴訟を取り下げた。

マスク氏の弁護士がカリフォルニア州裁判所に取り下げを求めた。理由は明らかにしていない。

マスク氏は２月、営利目的でなく人類の利益のためにＡＩを開発するという設立当初の理念を放棄したとしてオープンＡＩとアルトマン氏を提訴。

オープンＡＩ側はこれまで裁判所への提出文書で、訴訟はマスク氏がＡＩ分野における自身の利益を推進するための試みだと主張し、１２日に開かれる弁論で訴えを退けるよう求める予定だった。

マスク氏は昨年７月に自身のＡＩ企業ｘＡＩを設立している。