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米経済、軟着陸と整合 インフレ鈍化継続へ=クックFRB議長

ロイター / 2024年7月11日 10時9分

 米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は7月10日、米インフレ率は失業率のさらなる大幅上昇を伴わずに引き続き低下するとの見通しを示した。昨年6月、ワシントンで撮影(2024年 ロイター/Jonathan Ernst)

Howard Schneider

[10日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は10日、米インフレ率は失業率のさらなる大幅上昇を伴わずに引き続き低下するとの見通しを示した。

オーストラリアでの経済会議の準備原稿で、FRBが重視するインフレ指標が直近で2.6%、失業率は4.1%となる中、米経済のソフトランディング(軟着陸)の証拠がそろいつつあると指摘。

「私の基本予測では、インフレ率は失業率のさらなる大幅上昇を伴うことなく、時間とともに目標に向かい続けるだろう」と述べた。経済史において軟着陸はまれだが、これまで失業率が大幅に上昇せずにインフレ率が急速に低下したのは良い兆候で、FRBが緩和開始の適切な時期を見極めることが重要になるとした。

軟着陸の可能性は「インフレ率が既に目標に近い状況で金融緩和を開始し、比較的堅調な成長が背景にある場合に高まる」とし、「米国で見られる状況は今のところ軟着陸と整合しているようだ。インフレ率はピークから大きく低下し、労働市場は徐々に減速しているものの、依然として強い」と述べた。

講演では、FRBは失業率の変化を注視しており、急上昇を始めたら対応する考えを示した。

失業率は現在4.1%で労働市場は依然として強いとした上で「失業率の動向に非常に注目している。状況は急変する可能性があり、われわれは対応する」と述べた。

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