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マレーシア中銀、予想通り金利据え置き 補助金削減が物価リスク

ロイター / 2024年7月11日 18時1分

[クアラルンプール 11日 ロイター] - マレーシア中央銀行は11日、政策金利を市場予想通り3.00%に据え置いた。ディーゼル補助金の変更に伴い2024年後半にインフレ率が上昇するとの見通しを示した。

ロイター調査ではエコノミスト32人全員が据え置きを予想。過半数は少なくとも26年まで変更はないと見込んでいる。

中銀は、先月に国内の大部分でディーゼル補助金が削減されたことを受け、インフレ率は上昇傾向になりそうだと指摘。今年の総合インフレ率が2─3.5%になるとの見通しは維持した。

「今後のインフレ上昇リスクは補助金や価格統制に関するさらなる国内政策措置がより広範な物価トレンドにどの程度波及するか、世界の商品価格、金融市場の動向によって決まるだろう」とした。

中銀は最近の指標について、堅調な国内消費、輸出の改善、観光客の増加に支えられ、経済活動の持続的な力強さを示していると指摘。成長に対する下振れリスクには、予想以上に弱い外需や一次産品生産の落ち込みが大きくなることが含まれるという。

「現在の政策金利水準では、金融政策のスタンスは引き続き景気を下支えするものであり、インフレと成長見通しに関する現在の評価と整合的だ」としている。

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