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米CPI、6月は前月比で4年ぶり下落 利下げ観測高まる

ロイター / 2024年7月12日 0時37分

米労働省が11日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比でマイナス0.1%と予想外に減少、前年比は3.0%上昇となった。ニューヨークのスーパーマーケットで2022年撮影。(2024年 ロイター/Andrew Kelly/File photo)

[ワシントン 11日 ロイター] - 米労働省が11日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比でマイナス0.1%と予想外に下落した。前月比でマイナスになるのは2020年5月以来約4年ぶり。ディスインフレが確実に軌道に戻ったことが示され、連邦準備理事会(FRB)の9月の利下げがさらに一歩近づいた。

前年比では3.0%上昇。伸びは5月の3.3%から鈍化し、23年6月以来最小となった。

ロイター調査によるエコノミスト予想は前月比0.1%上昇、前年比3.1%上昇だった。CPIの前年比上昇率は、2022年6月の9.1%をピークに鈍化している。

変動の大きい食品とエネルギー成分を除くコアCPIは前月比0.1%上昇。伸びは前月の0.2%から鈍化し、21年8月以来最小となった。家賃の伸びが0.3%と、21年8月以来最小の水準に鈍化したことで、コア指数の上昇が抑制された。

コア指数は前年比3.3%上昇。伸びは前月の3.4%から鈍化し、21年4月以来最小となった。

CPIが2カ月連続で穏やかになったことで、FRB当局者の間で、インフレが沈静化しつつあるとの確信が強まる公算が大きい。ボストン大学のブライアン・ベスーン教授(経済学)は「7月のインフレ指標が異常な数値を示さない限り、FRBは9月に利下げに動く」とし、「9月利下げの指針は7月の会合で固められる」と述べた。

6月はガソリンが3.8%下落。前月は3.6%下落していた。家賃を含む住宅費は0.2%上昇と、前月の0.4%から鈍化。食品は0.2%上昇。前月は0.1%上昇していた。

医療費は0.2%上昇と、前月の0.5%から鈍化。航空運賃、中古車・中古トラック、新車、通信サービスなどは下落。一方、自動車保険料のほか、家具、娯楽、衣料などは上昇した。

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