豪労働市場、なお逼迫も緩和へ=中銀総裁補
ロイター / 2024年9月11日 11時5分
9月11日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の経済部門を率いるハンター総裁補は、労働市場は依然として逼迫しているが、高水準の金利が需要を抑制する中、均衡に向かっているという認識を示した。写真は2018年2月、シドニーの豪中銀前で撮影(2024年 ロイター/Daniel Munoz)
[シドニー 11日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)の経済部門を率いるハンター総裁補は11日、労働市場は依然として逼迫しているが、高水準の金利が需要を抑制する中、均衡に向かっているという認識を示した。
シドニーでの講演で、労働市場の状況は依然として完全雇用の予測よりもタイトで、労働時間、不完全雇用、労働参加率の強さはやや驚くべきものだと語った。
ただ、労働市場の状況は緩和しており、失業率は7月に4.2%と昨年の最低水準である3.5%から上昇した。中銀は人口の増加が雇用の増加を上回り、企業が労働時間を削減するにつれて、こうした状況が徐々に進んでいくと予想している。
ハンター氏は「われわれは最近の労働市場の緩和がこれまでのところ、オーストラリア史上における緩やかな景気減速に似ていると評価している」と述べた。
その上で、「われわれの評価が誤っている可能性もある。状況は予想よりもタイトかもしれないし、労働需要の伸びが予想を上回るかもしれない」と語った。
ハンター氏は労働市場の緩和が賃金の伸びに波及し始めた兆しがあるとも指摘。賃金の伸びはピークに達した可能性があり、今後さらに鈍化すると見通した。
中銀は労働市場の底堅さを一因に年内利下げの可能性に否定的な見方を示してきたが、市場では12月利下げの確率が84%織り込まれている。
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