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24年の世界石油需要を上方修正、生産は引き下げ EIA短期見通し

ロイター / 2024年9月11日 12時29分

 9月10日、米エネルギー情報局(EIA)は短期エネルギー見通し(STEO)で、今年の世界石油需要予想を日量平均で約1億0310万バレルとし、前回予想(同1億0290万バレル)から約20万バレル上方修正した。写真はエジプトのカイロにあるガソリンスタンドで7月撮影(2024 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)

Shariq Khan Scott DiSavino

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は10日付の短期エネルギー見通し(STEO)で、今年の世界石油需要予想を日量平均で約1億0310万バレルとし、前回予想(同1億0290万バレル)から約20万バレル上方修正した。

一方、今年の世界石油生産予想は日量平均1億0220万バレルとし、前回予想(1億0240万バレル)から下方修正した。EIAによると、石油輸出国機構(OPEC)の増産延期を考慮したという。

OPEC加盟国とロシアなど非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は、10月から増産する計画だったが、世界的な経済低迷に伴う原油安を受け、増産を12月以降に延期すると先週発表した。

EIAの予想に基づけば、今年の世界需要は生産を日量約90万バレル上回る。前回予想では50万バレルの差だった。

供給不足の拡大で、在庫の取り崩しが増えると見込まれ、北海ブレント原油のスポット価格は今月1バレル=80ドル超に回復するとしている。

9月6日のブレントのスポット価格は平均で73ドルだった。

EIAは、「市場では特に中国の経済と石油需要の伸びに対する懸念が強まっており、原油価格下落の要因になっているが、OPECプラスによる減産は、世界で消費より生産が少ないことを意味している」と指摘した。

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