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午後3時のドルは下落141円前半、8カ月ぶり安値水準 株安などで

ロイター / 2024年9月11日 15時32分

 9月11日、 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(142.43/48円)から1円超下落し、141円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Mariko Sakaguchi

[東京 11日 ロイター] -

午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(142.43/48円)から1円超下落し、141円前半で取引されている。株安によるリスクオフの流れや中川順子日銀審議委員の発言、米大統領選討論会で民主党候補ハリス副大統領が健闘したとの見方などが材料視され、ドル売り/円買いが進行。ドルは一時140.71円付近と2023年12月28日以来8カ月ぶりの安値水準を付ける場面があった。

東京市場は、ドル売り/円買いが進行した海外市場の流れを引き継いで始まった。日経平均の下落などを眺め、ドルはじり安で推移。仲値公示に向けては実需の売りフローが出たとみられ、ドルを下押した。

その後、ドルは141円半ばまで下落。秋田県金融経済懇談会での中川日銀審議委員のあいさつが材料視され、円買いが強まった。市場では年内の追加利上げ観測が後退していたものの、「そこまでタカ派ではないとみられていた中川審議委員から植田和男日銀総裁と同様の発言がでたことから、日銀のメッセージだと市場は受け止めた」(りそなホールディングスのシニアストラテジスト、井口慶一氏)という。

また、ドルが対ユーロや人民元で売られるなど全面安となったことも、ドル/円を圧迫した。米大統領選テレビ討論会については「民主党候補ハリス副大統領がやや優勢との見方から、短期的にポジション調整や仕掛け的な動きにつながった可能性がある」と、あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏はみる。

午後に入り、日経平均株価が一時900円超下落したことを受けて、ドルは一時140円後半まで下落した。「海外投資家が日本株を売るときはヘッジを外すために円を買う動きがでてくる。このため、株安とドル/円の動きは連動しやすい」(りそなHDの井口氏)という。

ドルはここ数日143円後半で上値の重さが意識されていたことに加えて、米長期金利が3.6%台まで低下するなど「ドル売りの流れの中で、日銀審議委員の発言も円買いにつながり、ドル/円を一段と下押した」と、SBIリクイディティ・マーケットの金融市場調査部長、上田真理人氏は指摘し、「リスクオフの流れが増幅されれば、(ドルは)140円を割れる可能性がある」との見方を示した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 141.28/141.30 1.1043/1.1044 156.03/156.04

午前9時現在 142.22/142.23 1.1020/1.1021 156.73/156.75

NY午後5時 142.42/142.47 1.1019/1.1020 156.97/157.00

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