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ウニクレディト、コメルツ銀買収観測再燃 独政府から株取得

ロイター / 2024年9月11日 18時20分

 イタリアの銀行ウニクレディトは11日、ドイツのコメルツ銀行株式9%を取得したと明らかにした。写真はウニクレディトのロゴ。昨年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Giulia Segreti Tom Sims

[フランクフルト  11日 ロイター] - イタリア2位の銀行ウニクレディトは11日、ドイツのコメルツ銀行株式9%を取得したと明らかにした。ウニクレディトはコメルツ銀行の大株主になる。追加取得の可能性を示唆し、買収観測が再燃した。

9%のうち約4.5%は、ドイツ政府から取得し、残りは市場取引で取得した。ウニクレディトは「両行の全ての利害関係者のために価値創造の機会を探る」と表明。保有率が9.9%を超える可能性を念頭にした必要な申請を当局に行うとした。

ウニクレディトは、2022年のロシアによるウクライナ侵攻前にコメルツと合併について協議したとされる。

コメルツ銀は、世界金融危機時に独政府に救済された。独政府は長らく16.5%保有していたが先週、保有株の一部売却を開始すると表明。10日に約5300万株、4.5%相当の売却手続きを始め、11日にウニクレディトへの売却を発表した。売却価格は10日の市場終値(12.60ユーロ)を上回る1株13.20ユーロ(14.58ドル)。ウニクレディトが提示した条件は群を抜いていたという。

KBWはアナリストノートで「一見すると、コメルツ銀の完全買収はウニクレディトにとって財務面、戦略面でしっくりくる。ウニクレディトもかねてM&Aの対象を探していると言っている」と述べた。

欧州では以前から国境を越えたM&A(合併・買収)を通じた銀行再編論があった。ただドイツ当局者の間では、コメルツ銀行が外国企業に買われ、ドイツ銀行にとって強力なライバルが誕生することをよしとしない声があった。

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