Ｘ、ＥＵデジタル市場法のゲートキーパー指定回避へ＝関係筋

　１０月１０日、米実業家イーロン・マスク氏が所有する短文投稿サイトのＸ（旧ツイッター）が、欧州連合（ＥＵ）の「デジタル市場法（ＤＭＡ）」下で厳しい規制対象となるゲートキーパー指定を回避する見通しだと、事情を知る関係者が明らかにした。写真はＥＵの旗、Ｘのロゴと裁判官の小槌。８月撮影（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic）

Foo Yun Chee

[ブリュッセル １０日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏が所有する短文投稿サイトのＸ（旧ツイッター）が、欧州連合（ＥＵ）の「デジタル市場法（ＤＭＡ）」下で厳しい規制対象となるゲートキーパー指定を回避する見通しだと、事情を知る関係者が１０日、明らかにした。

ＥＵ欧州委員会は指定の是非について５月から調査しており、来週結果を発表する見込みだという。

Ｘはこれまで欧州委に、ユーザー数がゲートキーパー指定の基準に達しているものの、他の基準には該当しないと説明してきた。

欧州委はアルファベット、アマゾン、アップル、メタ、マイクロソフト、ＴｉｋＴｏｋの親会社バイトダンス、ブッキング・ドットコムなどをゲートキーパーに指定している。

指定された企業はメッセージアプリに相互運用性を持たせ、デバイス（端末）に事前インストールされるアプリを利用者が決定できるようにするなどの対応が求められる。違反した場合は世界全体の年間売上高の最大１０％の罰金を科せられる可能性がある。