メキシコ中銀、追加利上げ可能と予想 インフレ鈍化で=議事要旨
ロイター / 2024年10月11日 10時42分
10月10日、メキシコ中央銀行が発表した9月の理事会議事要旨によると、理事会はインフレ率鈍化により主要政策金利をさらに引き下げ得ると予想している。写真は同中銀。4月、メキシコ市で撮影(2024年 ロイター/Henry Romero)
[メキシコ市 10日 ロイター] - メキシコ中央銀行が10日発表した9月の理事会議事要旨によると、理事会はインフレ率鈍化により主要政策金利をさらに引き下げ得ると予想している。
理事会は9月26日、主要政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ10.50%にすることを決定したと発表した。
議事要旨によると、ほとんどの理事会メンバーは国内インフレ見通しが改善していることに同意し、コアインフレ率の伸びについては全員が引き続き鈍化傾向にあるとの認識で一致した。ただ、大半のメンバーは依然インフレ圧力が課題だと懸念を示した。
総合インフレ率は8月に前年同月比4.99%上昇したが9月に4.58%に鈍化しており、追加利下げ期待が高まっているものの、理事会メンバー全員がサービス部門のインフレは引き続き粘着性があることを示していると強調した。
議事要旨によると、匿名扱いのある委員は「国内インフレをよりよく反映するサービスインフレは低下に対し抵抗力があることを依然示しているし、水準は高いままだ。民間消費の回復力を考慮すると、こうした粘着性は持続する可能性がある」と述べた。
9月理事会で利下げ案に反対票を唯一投じたヒース副総裁は「粘着性のあるサービスインフレに対し望ましい効果をもたらすには」忍耐が必要だと主張。その上で「金融緩和サイクルを時期尚早に開始すれば、自己満足のシグナルとなり、高い総合インフレ率に満足しているという印象を与えかねない」と述べた。
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