午前の日経平均は続伸、ファストリが押し上げ 全般は売り買い拮抗
ロイター / 2024年10月11日 12時6分
10月11日、日経平均は255円高で寄り付いた後、わずかに上値を伸ばし281円高の3万9662円42銭まで上昇したが、前場を通してもみ合いに終始した。写真はファーストリテイリングが運営するユニクロのロゴ。都内で昨年1月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
[東京 11日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比231円93銭高の3万9612円82銭と続伸した。指数寄与度の高いファーストリテイリングが好決算を受けて大幅高となり、日経平均を押し上げた。あすから3連休となる中、積極的な買いは限定的となり、東証プライム市場は全体的に売り買い拮抗となった。
日経平均は255円高で寄り付いた後、わずかに上値を伸ばし281円高の3万9662円42銭まで上昇したが、前場を通してもみ合いに終始した。連休中の地合い変化を警戒した手じまい売りが上値を抑えた。
野村証券の神谷和男ストラテジストは「中間決算や日米の選挙、中東情勢など複数の不透明要因があるものの、足元のドル/円は148円台と円安基調が維持されているため、日本株は下値が堅い」と話す。当面は方向感に乏しい展開が続きやすいが、ドル/円が145円から円安水準を維持できる限り、日経平均の下値は堅いという。
東証株価指数(TOPIX)は0.2%高の2718.03ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9479億1400万円。東証33業種では、保険、銀行、非鉄金属など17業種が上昇、食料品、ゴム製品、建設など16業種が値下がりした。
個別では、ファーストリテイリングが3.80%上昇し、株式分割考慮後の上場来高値を更新、日経平均を約190円押し上げた。10日に2025年8月期の連結営業利益(国際会計基準)が市場予想を上回る前年比5.8%増の5300億円になる見通しと発表し、好感された。
一方、2025年2月期の業績見通しの下方修正を発表したセブン&アイ・ホールディングスは4.73%安となった。
アドバンテスト、東京エレクトロン、フジクラ、中外製薬がしっかり。ソフトバンクグループ、NTTデータグループ、花王は利益確定売りに押されさえなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが798銘柄(48%)、値下がりは773銘柄(46%)、変わらずは74銘柄(4%)だった。
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