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JPモルガン、四半期利益が予想上回る 投資銀行好調 引当金は拡大

ロイター / 2024年10月12日 0時13分

米金融大手JPモルガン・チェースが11日発表した第3・四半期決算は2%の減益となった。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

[11日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが11日発表した第3・四半期決算は2%の減益となった。貸倒損失などに備えた引当金の拡大が重しとなった。しかし、投資銀行業務は好調で、純金利収入が増加したことから、1株当たり利益は市場予想を上回った。

JPモルガンの株価は午前の取引で約4.5%上昇した。

第3・四半期の利益は129億ドル。1株利益は4.37ドルで、LSEGのまとめたアナリスト予想の4.01ドルを上回った。

投資銀行部門の手数料収入は31%増。経営陣が先月示した予想は15%増だった。

株式市場の好調を追い風にトレーディング収入は8%増と、経営陣による最大2%という予想を上回った。

純金利収入は3%増。通年の純金利収入見通しは925億ドルとし、従来の910億ドルから引き上げた。アナリスト予想は910億5000万ドル。

貸倒引当金を含む信用コストは31億1000万ドルと、前年同期の13億8000万ドルから倍増超となった。

ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は声明で中東情勢の緊迫化などについて「地政学的状況を注視しているが、最近の状況は危険で、悪化している」とし、経済に関し慎重なトーンを維持した。

また、米連邦準備理事会(FRB)が大手銀行向けの資本規制を見直す方針を示したことについて、ダイモンCEOは「経済に過度の影響を及ぼさず、強固な金融システムを促進する規則を策定できると確信している」と述べた。

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