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ハリケーン「ミルトン」の強大化、人為的な気候変動の影響=研究

ロイター / 2024年10月12日 2時58分

国際科学者チームは11日、米フロリダ州西岸に今週、猛烈な風と豪雨をもたらしたハリケーン「ミルトン」について、人為的な気候変動によってより強度が増したと発表した。米フロリダ州で10日撮影(2024年 ロイター/Marco Bello)

Gloria Dickie

[11日 ロイター] - 国際科学者チームは11日、米フロリダ州西岸に今週、猛烈な風と豪雨をもたらしたハリケーン「ミルトン」について、人為的な気候変動によってより強度が増したと発表した。

ハリケーン「ミルトン」は5段階のうち3番目に強い「カテゴリー3」の勢力で米東部時間9日にシエスタキー付近に上陸。その後、最強の「カテゴリー5」に勢力を強め、地元メディアの報道などによると、発生した竜巻によって少なくとも10人が死亡した。

異常気象を分析する国際研究グループ「ワールド・ウェザー・アトリビューション」(WWA)の分析によると、地球温暖化によって風速は約10%加速し、降雨量は20─30%増加。これまでの科学的分析から、気候変動によりメキシコ湾で今回のような記録的な海水温の上昇が発生する可能性が400─800倍高まっていることが示唆される。

WWAは、人為的な温暖化により、「ミルトン」と同様の暴風雨が発生する確率は約2倍に高まっていると指摘した。

環境保護団体グリーンピースの活動家、イアン・ダフ氏は「気候変動は嵐を激化させており、その原因は化石燃料の燃焼にある」と指摘。フロリダ全土の何百万人もの人々の多くが保険に加入しておらず、「損壊した家やコミュニティーの再建に莫大な費用がかかる」と述べた。

米国海洋大気庁によると、1シーズンに「カテゴリー5」を超えるハリケーンが2回発生したのは1950年以降5回のみ。

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