再送-カナダ、10月の雇用者増は予想下回る 賃金上昇率は拡大
ロイター / 2024年11月11日 9時56分
(見出しの表現などを修正しました)
Promit Mukherjee
[オタワ 8日 ロイター] - カナダ統計局が8日発表した10月の雇用統計によると、雇用者数は前月比1万4500人増えた。ロイターがまとめた市場予想は2万5000人の増加だった。
失業率は前月から横ばいの6.5%で、ほぼ2年10カ月ぶりの高水準で推移している。市場予想は6.6%だった。
カナダの企業投資と雇用は、高金利とインフレを背景に需要が減退している。政策金利が4回引き下げられた後も低迷している。
このため職に就けない求職者が増え、雇用率(15歳以上の労働年齢人口全体に占める就業者数)が低下し続けている。10月の雇用率は60.6%となり、6カ月連続で低下した。
正社員の平均時給は前年同月比4.9%上昇し、伸び率は9月の4.5%から拡大した。
エコノミストは、賃金上昇率はカナダ銀行(中央銀行)が注視している指標だとし、拡大すれば12月の大幅利下げは回避される可能性があると指摘した。
中銀のマックレム総裁は10月の利下げ決定後、人員削減は小幅にとどまっている一方、企業の雇用は低迷しており、若者や新規入国者に打撃となっていると指摘した。ただ、利下げの継続で経済成長が促され、雇用が増えるとの期待感も表明していた。
12月に50ベーシスポイント(bp)の利下げが実施されるとの金融市場の予想は58%となり、雇用統計発表前の62%から低下した。
フルタイム雇用が増えた一方、パートタイム雇用は減少した。雇用増加は、幅広い製造業とサービス業の健全な伸びを示した。
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