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ECB、ロシアリスク巡りRBIとウニクレディトに資本上積み要請

ロイター / 2024年11月11日 11時1分

欧州中央銀行(ECB)は、オーストリアのライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)とイタリアのウニクレディトの2行に対し、ロシア事業から生じる潜在的なリスクを勘案して一定の資本バッファーを上積みするよう求めている。写真は2023年3月、ウィーンで撮影(2024年 ロイター/Leonhard Foeger)

Alexandra Schwarz-Goerlich John O'Donnell Valentina Za

[ウィーン/フランクフルト/ミラノ 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は、オーストリアのライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)とイタリアのウニクレディトの2行に対し、ロシア事業から生じる潜在的なリスクを勘案して一定の資本バッファーを上積みするよう求めている。事情を知る関係筋が明らかにした。

ECBは業界共通の自己資本基準では対応しきれないリスクを反映させた個別行の資本要件を毎年設定しており、2行の要件を調整する可能性があるという。

具体的な資本規模は不明。RBIはまた、リスクの高い商業用不動産ローンへのエクスポージャーを反映させて資本バッファーを上積みするよう要請も受けている。

同行の広報担当者は、最近の決算発表で来年初めから資本要件が引き上げられると説明したとコメントした。

ロシアのウクライナ侵攻から3年近く経過しているが、両行によるロシア事業縮小ペースは鈍い。ロシア事業売却に現地当局の承認が必要であるほか、国際決済システムから締め出された国内行とは異なり、国境を越えた決済を処理できることが強みとなってきた。

ECBは今年、両行に対し、国境をまたぐ決済を含めロシアでの業務を縮小しなければ罰則を科す可能性があると警告した。

RBIはこの要求に応え、ロシアに関わるユーロ決済処理を減らすなど、関係縮小に取り組んできたという。

ウニクレディトはECBが提示した条件に異議を申し立てているが、第3・四半期にロシアでの決済や融資、預金サービスを縮小した。

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