米投資適格級の社債スプレッド、98年以来の低水準に 大統領選後

　米投資適格級の社債スプレッドが７日、１９９８年以来の低水準に縮小した。投資家の間で米経済に対する自信が強まっていることや大統領選でトランプ前大統領が勝利し、株式などのリスク資産が上昇していることが背景。ニューヨークで昨年１２月撮影（２０２４年　ロイター／Eduardo Munoz）

[ニューヨーク ８日 ロイター] - 米投資適格級の社債スプレッドが７日、１９９８年以来の低水準に縮小した。投資家の間で米経済に対する自信が強まっていることや大統領選でトランプ前大統領が勝利し、株式などのリスク資産が上昇していることが背景。

投資適格級社債の値動きを示すＩＣＥ・ＢｏｆＡ米社債インデックスのスプレッドは７日、７８ベーシスポイント（ｂｐ）まで縮小し、９８年以来の低水準となった。先月末は８６ｂｐだった。

ジャンク債の値動きを示すＩＣＥ・ＢｏｆＡ米高利回りインデックスのスプレッドも７日に２７３ｂｐに縮小。０７年以来の低水準となった。先月末は２８８ｂｐだった。

トランプ氏の政策は減税と規制緩和を通じて企業に利益をもたらすと見込まれている。

ＢＭＯキャピタル・マーケッツの債券戦略ディレクター、ダニエル・クリーター氏によると、投資適格級社債のスプレッドは１週間で８ｂｐ縮小。週間ベースでは２３年６月以降で最大の縮小となった。