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タイ独立委員会、中銀理事長に与党支持者を選出=関係筋

ロイター / 2024年11月11日 19時43分

関係筋によると、タイ中央銀行の理事長選出に当たる独立委員会は11日、セタプット中銀総裁を厳しく批判する与党支持者のキティラット元財務相を理事長に選んだ。中銀オフィスで2016年撮影。(2024年 ロイター/Jorge Silva/File Photo)

Panarat Thepgumpanat Kitiphong Thaichareon

[バンコク 11日 ロイター] - 関係筋によると、タイ中央銀行の理事長選出に当たる独立委員会は11日、セタプット中銀総裁を厳しく批判する与党支持者のキティラット元財務相を理事長に選んだ。

キティラット氏は政府が候補に指名した人物。理事長選出を巡っては中総裁経験者らが政治介入リスクに警鐘を鳴らしていた。

政府は中銀に繰り返し利下げを要求。週末には中銀総裁経験者4人を含む800人の経済学者が、政治的な介入は経済の長期的な安定に悪影響を及ぼすとの公開書簡を出した。

理事長は中銀の金利政策に指示を出すことはできないが、次期総裁選びに一定の影響力を及ぼせる。セタプット総裁の任期満了は2025年9月。

キティラット氏は財務相時代(12─14年)、金融政策を巡って頻繁に中銀と対立。利下げを求める現政権の主張を支持している。

中銀は政府の圧力に抵抗して政策金利を長期間、据え置いていたが、10月に予想外の利下げを実施した。

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