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アマゾン、配送支援スマートグラス開発中 「ラストマイル」効率化へ=関係者

ロイター / 2024年11月12日 7時46分

 11月11日、米アマゾン・ドット・コムは、商品を注文した顧客の自宅まで円滑にたどり着ける最終的な動線を明示し、配送時間のさらなる短縮を図るためのスマートグラス開発を進めている。事情に詳しい5人の関係者が明らかにした。仏北部ロウィン・プランクで2023年1月撮影(2024年 ロイター/Pascal Rossignol)

Greg Bensinger

[11日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは、商品を注文した顧客の自宅まで円滑にたどり着ける最終的な動線を明示し、配送時間のさらなる短縮を図るためのスマートグラス開発を進めている。事情に詳しい5人の関係者が明らかにした。

この配送支援スマートグラスは、アマゾンが既に販売している音楽鑑賞をしたり、音声アシスタント機能を使ったりできるスマートグラス「Echo Frames」の技術を土台したもの。

導入に成功すれば、配送員はエレベーターを降りたら左右どちらに行けば良いかや、門扉や猛犬といった進路で注意すべき点が分かり、毎日大量の荷物をさばかなければならない中で、貴重な時間の節約につなげられる。また配送員はGPS(全地球測位システム)機能の付いた端末を手にする必要がなくなり、より多くの荷物を持つこともできる。

アマゾンは何年も前から、独自の航空会社や長距離トラック、郊外に広がる倉庫群などの整備を通じた独自の配送網を構築し、配送時間短縮化とUPSやフェデックスといった物流企業への依存を減らして経費を節減する取り組みを続けてきた。

ただ配送ルートの最後の部分(ラストマイル)にこそ費用がかかり、複雑な問題が発生するという現実がある。配送先周辺の詳しい地理を把握し、きめ細かい対応に余計な人員や燃料を消費しなければならないことなどが理由で、配送コスト全体の半分はラストマイルに起因するとされる。

このためアマゾンは現在、ラストマイルの経費圧縮に注力。10月には配送員が目的地に到着するとその地点で届けるべき全ての荷物を素早く見つけられる人工知能(AI)活用の新技術も発表している。

一方で関係者によると、このスマートグラスが想定通り機能しない、あるいは採算面で釣り合わないなどの事態が起きれば、導入を棚上げするか延期する可能性があるという。

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