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金価格、25年は過去最高更新の可能性も=ヘレウス報告書

ロイター / 2024年12月11日 13時31分

 ヘレウスプレシャスメタルズは10日発表した報告書で、2025年の金価格が1オンス当たり2450─2950ドルを付けて過去最高を更新する可能性もあるとの見通しを示した。写真は金の延べ棒。スイス南部メンドリシオで2008年11月撮影(2024年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[10日 ロイター] - ヘレウスプレシャスメタルズは10日発表した報告書で、2025年の金価格が1オンス当たり2450─2950ドルを付けて過去最高を更新する可能性もあるとの見通しを示した。主要中央銀行が政策金利の引き下げを一段と進めるとみられることが要因。さらに、主要中銀による金購入が24年より減少しても継続する上、ドル安傾向になれば安全資産としての金の需要が高まることも金相場の追い風になると見込んでいる。

金は政局と財政に先行き不透明感がある時期に比較的安全な資産として保有される場合が多く、金利が低下するとの見方も値を押し上げる傾向がある。

ヘレウスは報告書で「中国景気が政府の刺激策で押し上げられれば、中国とインドは25年の金需要の確固たる基盤をもたらす」と指摘した。

中国人民銀行(中央銀行)が7日発表した公式データによると、人民銀は11月に金準備の購入を7カ月ぶりに再開した。

ヘレウスの貴金属部門を率いるシュテフェン・メッツガー氏とステファン・シュタウバッハ氏は「トランプ氏が米大統領に返り咲くことで貿易と関税に関する不確実性が増す可能性が高く、それも金価格を支えるはずだ」とコメントした。

中銀の金利引き下げと地政学的緊張の高まりによって金価格は24年に前年より29%超上昇し、年間の伸び率としては10年以来、14年ぶりの大きさになる見込み。

ヘレウスは、太陽光発電向けの需要増が続いていることから銀の工業用需要も急増すると予想している。

金と比較して銀の価格は過小評価されていることが示されており、銀の価格は25年に1オンス当たり28─40ドルを付けると予想した。

一方、自動車と工業の両分野で需要が伸びているにもかかわらず、プラチナ価格は25年も下落が続いて1オンス当たり850─1220ドルの範囲内にとどまると予測した。

パラジウム価格は25年に1オンス=800─1200ドルの範囲内になると予想している。パラジウム需要は自動車産業(のエンジン車)向けに大きく依存しており、自動車市場のシェアが電気自動車(EV)に奪われるのに伴って需要が減り、価格に下落圧力をかける可能性があるとした。

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