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日産、財務と北米事業の責任者交代 業績悪化で経営立て直し

ロイター / 2024年12月11日 16時19分

 12月11日、日産自動車は財務や北米事業の責任者を交代する役員人事を発表した。写真は同社のロゴ。2020年7月、横浜市内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

[東京 11日 ロイター] - 日産自動車は11日、財務や北米事業の責任者を交代する役員人事を発表した。北米と中国で販売が低迷し、業績が急速に悪化する中、経営の立て直しを狙う。内田誠最高経営責任者(CEO)は続投する。

いずれの人事も2025年1月1日付。スティーブン・マー最高財務責任者(CFO)を中国事業の担当とし、後任のCFOに北米事業担当のジェレミー・パパン氏が就く。

北米事業担当には、欧州自動車大手ステランティスで昨年11月まで「ジープ」ブランドの責任者を務めたクリスチャン・ムニエ氏を迎え入れる。同氏は日産で高級車ブランド「インフィニティ」の事業会社社長を務めていたことがある。

また、25年4月には経営体制のさらなる変更を行い、「ビジネス環境の変化に柔軟・機敏に対応できるスリムでフラットな経営体制の構築を目指す」とした。

日産が11月に発表した2024年4─9月期の連結決算は、純利益が前年同期比93.5%減の192億円だった。世界で生産能力を2割、人員を9000人削減するリストラ策とともに、来年1月と4月に段階的に経営体制を変更することを明らかにしていた。

日産はハイブリッド車の需要が高まる米国市場、電気自動車(EV)への急速な移行が進む中国市場で商品を投入できておらず、販売不振が続いている。特に米国は在庫を減らすため、販売奨励金が膨らんでいる。

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