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マレーシア中銀、予想外の利上げ インフレリスクに対応

ロイター / 2022年5月11日 18時33分

マレーシア国立銀行(中央銀行)は11日、政策金利を予想外に1.75%から2.00%に引き上げた。写真は2019年7月、クアラルンプールで撮影(2022年 ロイター/Lim Huey Teng)

[クアラルンプール 11日 ロイター] - マレーシア国立銀行(中央銀行)は11日、政策金利を予想外に1.75%から2.00%に引き上げた。

コモディティー価格の上昇、供給制約、力強い需要でインフレ圧力が高まっていることが背景。

ロイターのエコノミスト調査では、今週は政策金利を据え置き、第3・四半期に引き締めを開始すると予想されていた。

中銀は、最新の指標によると、経済成長は堅調で、利下げが必要になった新型コロナウイルス流行時の前例のない状況は収束したと指摘。

「インフレ見通しは引き続き、主にウクライナの軍事紛争と供給制約の長期化に起因する国際コモディティー価格の動向と、管理価格に関する国内政策に左右されている」との認識を示した。

ただ、物価の上昇圧力は、政府の既存の物価管理と経済の余剰生産能力で一部抑制されるとの見方も示した。

今年の平均インフレ率の予想は2.2─3.2%。

キャピタル・エコノミクスのアジア担当エコノミスト、アレックス・ホームズ氏は、今回の利上げは予想より早かったが、積極的な引き締めのシグナルと受け止めるべきではないと指摘。

「経済は今後数四半期、回復が続くだろうが、まだ先は長い」とし、年内にあと2回、25ベーシスポイント(bp)の利上げがあり、来年初めにも1回の利上げがあるとの見方を示した。

OCBC銀行のエコノミスト、ウェリアン・ウィラント氏は、次の利上げは9月になると予想。「それ以降は、インフレの上振れリスクと成長の下振れリスクのどちらが大きな問題かを見極めた上で追加利上げの是非を決められる」と述べた。

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