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豪コモンウェルス銀、7─12月期は利益が予想上回る 住宅ローン好調

ロイター / 2020年2月12日 9時36分

[シドニー 12日 ロイター] - 豪銀行最大手コモンウェルス銀行(CBA) が発表した上半期(7─12月)決算はキャッシュ利益が減少したものの、市場予想よりも小幅なマイナスにとどまった。住宅ローン事業の好調が、保険金支払いの増加や手数料収入の減少による影響を補った。

継続部門のキャッシュ利益(一時項目や非現金項目を除いた利益)は前年同期比4.3%減の44億8000万豪ドル(30億1000万米ドル)。ロイターがまとめたアナリスト6人の予想は43億3000万豪ドルだった。

キャッシュ利益は予想を上回ったものの、より大きなリターンを期待していた一部の投資家は失望感を示した。

オーストラリアン・イーグル・アセット・マネジメントのショーン・セケイラ最高投資責任者(CIO)は「決算はわれわれの予想を上回った」とした上で、「市場は自社株買いや特別配当に期待していたが、これらに関する判断は保留にされた」と指摘した。

CBAは中間配当を1株当たり2ドルに据え置くとともに、同行の「強力な」資本基盤によって将来的な「資本管理戦略」の検討が可能になるとした。

バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のアナリストは、利益が予想を上回ったことやCBAの強固な資本基盤を踏まえ、決算は好意的に受け止められるとの見方を示した。

上期は森林火災に絡んだ保険金支払いや、ウェルスマネジメント顧客からの手数料収入の減少により、非金利収入が落ち込んだ。

一方、豪銀の主要な収益源である住宅ローンは上期に約4%増加した。

CBAのマット・コミン最高経営責任者(CEO)は、干ばつや森林火災、新型コロナウイルスを巡る世界的な先行き不透明感が国内経済を圧迫しているものの、住宅ローン事業の勢いは続く見通しだと述べた。

純金利マージン(NIM)は前期比1ベーシスポイント(bp)上昇し、2.1%となった。ただ、同行はこれまでの利下げによってNIMは2021年6月末までに8bp低下するとの見通しを示した。

純金利収入は1.7%増の92億9000万豪ドル。

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