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米、WTO上級委を批判 「紛争処理で本来の役割を逸脱」

ロイター / 2020年2月12日 11時4分

[ワシントン 11日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)は11日、世界貿易機関(WTO)の上級委員会(最高裁に相当)に関する報告書を公表し、紛争処理手続きで繰り返し本来の役割を逸脱してきたなどと批判した。

WTOの上級委は昨年12月、米国が委員の補充を拒否したため機能不全に陥った。

USTRは報告書で、上級委は第一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)の判断に甚だしい誤りがあった場合にチェック機能を果たすという本来の役割から大きく逸脱してきたと主張。

上級委は審査を行う範囲を拡大し続け、紛争処理手続きの長期化を招くとともに、結果に対する信頼性を低下させたと指摘した。

また、貿易紛争の4分の1以上は米国の法律やその他の措置に異議を唱えるものであるため、上級委が適切な機能を果たすかどうかは米国にとりわけ大きな影響を及ぼすとしたうえで、この問題について「率直な」対話を求めた。

USTRはさらに、「米国は上級委の機能について20年以上にわたり懸念を表明してきたが、あまりに長い間、こうした懸念は無視され、問題が悪化した結果、WTOの紛争処理制度が損なわれた」と指摘。

「持続可能で効果的な紛争処理制度改革を実現するためには、加盟国は上級委の欠陥を認める必要がある」とした。

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